今回は、「ケルト十字法」のリーディングのコツをご紹介します。
あくまで「私の場合」ですので、これが普通とかこれが一般という訳でありませんので、それだけはご了承下さいm(__)m
ケルト十字法は、名前だけならば聞いたことがある、という方も多いのではないでしょうか。
それくらいポピュラーで有名なスプレッドですが、カードを並べる順番やそれぞれのカードの役割が占者や本によって若干違う場合が多く、初心者さんは戸惑われる方も多いかと思います。
ケルト十字法に限らず、ヘキサグラムなどもカードを並べる順番やカードの役割は人それぞれ違います。
「絶対にコレ!」と決められたものはありませんので、自分が気に入ったやり方・内容のものを選びましょう。
私が紹介するケルト十字法は、ドリーン・バーチュー博士の認定講座で習ったものです。
今まで私は、ケルト十字法は苦手でずっと避けてきました。
けれど講座で習ったこのケルト十字法の内容は、とても使いやすく分かりやすいスプレッドだと思います。
枚数は多いですが、カードを一枚一枚丁寧に見ながら、かつコンビネーションで読むことで、意外と簡単にリーディングすることが出来ますので、ぜひ挑戦してみてください。
カードの並べ方、リーディングの方法
これがケルト十字法の、カードを並べる順番と内容です。
1.質問に関して、あなたが直面している状況
2.現状において、あなたが対処すべき課題
3.状況の根底にあるもの
4.状況に関係している過去のこと
5.現在のこと
6.近い未来のこと
7.あなたがこの状況で発揮できる力
8.周りの人々からの影響
9.あなたの持つ希望、または恐れ
10.質問に対する最終的な結論
(カードのシャッフルの方法や引き方の説明は割愛します。ご自身でいつもやっているやり方でカードを並べていきましょう。)
まずはじめに見るのは、「1.状況」のカードです。
質問に対する今のあなたの状況や立場、考え方などが出ています。
そんな現在の自分に対する課題・アドバイスが、「2.課題」のカードに出ています。
「状況」や「現在」があまり良くなくても、この「課題」に取り組むことで、「未来」も「結論」も変わってきますので、「課題」はとても重要です。
きちんと読み取ってみましょう。
さらに「3.根底」は、現在の状況の「表面的な部分」ではなく目に見えない部分、あなたの潜在意識では質問に対してどう思っているのかをあらわしています。
例えば恋愛について見た場合、深層心理では「自信がなくてアプローチできない」「本当はあんまり恋愛に興味ない」なんて潜在的なあなたの気持ちが現れる場合があります。
質問に対して、「本当のあなた」はどう思っているのかが分かりますので、「そもそも自分はどう思っているのか」を客観的に知ることが出来ます。
「4.過去」は、質問に対して過去はどうだったのかを示しています。
質問に対して、何かブロックを抱えていたりとか、うまくいかない原因がここに隠されている場合がありますので、よく見てみましょう。
「5現在」は、「1状況」と一緒に読むことも出来ます。
もし、「1状況」があまり良いカードではなく、「5現在」のカードが良いカードだった場合は、「自分自身はいっぱいいっぱいの状態だけれど、現在の流れ的にはとても良い流れの中にいる」といった風に読む事が出来ます。
あくまで客観的に見た、現在の時間の流れを見ていきます。
そして「6.近い未来」が、質問に対してこの先どうなっていくのか、近い未来が分かります。
私の場合、「近い未来」はだいたい3ヵ月~半年後と決めています。自分で「近い未来とはだいたい○ヵ月後」とか「半年後」と決めておいた方が、「近い未来っていつ?」といった疑問を持たずに済みますので、はじめに決めておきましょう。
この「近い未来」と、「10.結論」はまだ決まっていない事柄、未来予測ですので、「課題」「根底」「過去」「発揮できる力」を参考に変えていくことができます。(もちろん、良い結果が出てもあなたのこれからの気持ちひとつで良くない方向へ変わってしまう場合もあります)
ですので、「近い未来」が良くても悪くても、あくまで参考程度に見ていきましょう。
「7.発揮できる力」は、質問に対してあなたが発揮できる力、つまり「すでにあなたの中にあるスキル」や「あなたの能力」が示されています。
ただし、あくまで「発揮できる能力」ですので、発揮しなければ意味がありません。
「自分にはこんな能力があるんだ」と気付くことで、その能力を発揮しやすくなります。
今あなたがやるべきこと、出来る事をしっかりと把握して、「課題」のカードと共にあなたの能力を開花させていきましょう。
「8.周囲の影響」は、周りの人たちからあなたが受けている影響を表しています。
質問に対して、周囲の人たちはどう思っているのか、あなたがどんな影響を受けているのかが分かります。
私の場合、「周囲から見たあなたの印象」といったように読むことがあります。
お相手のいる恋愛運を見る場合は、「彼の気持ち」にするなど、質問によってカードの意味合いを変えて読んでみましょう。(その場合は、カードを並べる前に「8番目のカードは○○として読む」と、しっかりとカードの意味を決めておきましょう)
「9.希望または恐れ」のカードは、質問に対してあなたがどんな希望を持っているのか、またはどんな恐れを持っているのかを示しています。
「根底」のカードと共に、質問に対して「本当はどう思っているのか」を見ていきましょう。
質問に対して恐れがあるのならば、その質問内容はあなたにとってまだ時期尚早の事柄だったり、準備不足なのかもしれません。これも「結果」を変えていく大きなヒントになりますので、「希望」なのか「恐れ」なのかをよく読んでみましょう。
ただし、「希望」だと思っていても、「こんな風にポジティブにならなかったら困る」といった恐れの場合がありますので、「希望」も「恐れ」も表裏一体であることをよく理解しておきましょう。
最後が「10.結論」です。
質問に対する答えがここに出ます。
ここにあまり良くないカードが出たとしても、ガッカリする必要はありません。
先にも書きましたが、「課題」や「根底」、「発揮できる力」を参考にして変えることができます。努力することを忘れず、しっかりと「今自分が出来る事」に焦点を合わせて取り組んでいきましょう。
または、結論が良くない場合、「まだ結論を出すべき時期ではありませんよ」「もっと他に良い道がありますよ」という場合もあります。
質問に対して、それは本当に望んでいる道なのかどうか、最善なのかどうか、自分らしい道なのかどうかを再検討してみる事も大切です。
「近い未来」「結論」といった質問の答えそのものよりも、「今の状況」そして「課題」「根底」「発揮できる力」をよく理解して、悪い結果ならば良い結果になるように、良い結果ならばもっとより良いものになるようにしていきましょう。
リーディングの方法はこんな感じです。
では、実際にカードをリーディングしていきましょう!
タロットカードでも構いませんし、オラクルカードでももちろんリーディング可能です。
オラクルカードの場合、「エンジェルカード」「エンジェルカードⅡ」「フェアリーオラクルカード」「マーメイド&ドルフィン」「デイリーガイダンス」「エンジェルドリーム」など、どのような質問にも応えられるオールマイティなカードを使うことをおススメします。
サンプルリーディング
これは、長男(中1)の来年一年間をケルト十字法で展開したものです。
使用したカードは、エンジェルドリームオラクルカードです。
1.状況 明晰夢
2.課題 学校
3.根底 階段
4.過去 下弦の月
5.現在 旅行
6.近い未来 ガーデニング
7.発揮できる力 たんぽぽ
8.周囲からの影響 さんざし
9.希望と恐れ 水
10.結論 ドリームガイド
まず、状況と現在のカードを見てみましょう。
状況として「明晰夢」、現在は「旅行」のカードが出ています。
長男は今現在、すでに「来年に対してどうしていけば良いのか」といった事をよく理解し、さらにそこへ向ってすでに歩き始めている、行動しはじめている事がカードに出ています。
4月に進級してはじめて「先輩」となること、学校での勉強がどんどん難しくなることなど、来年の自分の立場、やるべきことを長男はすでに分かっているようです。さらにそんな来年に向けて、すでに行動を開始していたり、「こうなりたい」といった目標をしっかり持って行動していることが分かります。
課題のカードを見てみると、「学校」のカードが出ています。
すでに長男はやるべきことを分かっているようですが、それはまさに「学び」であり、クリアしなければならないことのようです。
または、「学校での生活そのもの」を頑張るようにといった意味もあるかもしれません。どちらにしても、しっかり取り組んでさまざまなことを学んでいくことが一番の課題であるようです。
根底を見てみると、「階段」のカードが出ています。
「階段」のカードの意味は、「方向性・タイミング」です。長男は気付かないうちに、きちんと自分がゆくべき方向性や、さまざまなタイミングを感じ取っているようです。
来年一年間の方向性について、顕在意識と共に潜在意識でもしっかりと認識し、前を向いていけるようですね。
過去のカードは「下弦の月」でした。
「下弦の月」の意味は「内省、自己評価」です。
過去の長男は、自分自身の「悪い部分」や「ネガティブな部分」ばかりに目が行っていたようです。(確かにそんなところがありました。)
けれどそれはもう「過去」であり、ネガティブな部分ばかりを見ていた時期は終わっています。しっかりと自分のネガティブな部分を見てきたからこそ、「現在」の今、これから自分のやるべき事がしっかりと見えてきたのかもしれません。
さらに「近い未来」のカードを見てみますと、「ガーデニング」のカードが出ました。
ガーデニングですから、「種まきから収穫まで」を象徴しています。来年一年間で、しっかりと種まきをして収穫をすることが出来そうです。
自分が思っていることをしっかりと現実にすることが出来たり、形にする事が出来るようですね。
けれどあくまで「近い未来」であり「結論」ではありません。これは「来年の途中経過」に過ぎないので、気を緩めないことが大切です。
長男が、来年をより良い年にするために発揮できる力は「たんぽぽ」でした。
たんぽぽはとても強い植物です。踏まれても踏まれても伸びてきますし、どのような場所にでも根を張って芽を出します。
そのため、タンポポのカードの意味は「生命力、忍耐」になります。
長男の能力として、「忍耐強さ」、そして「強い生命力」があるようです。
来年は何事も粘り強く、すぐに諦めたりせずに食い下がっていくくらいのエネルギッシュさを発揮することが出来るようです。
あくまで「発揮できる力」なので、「粘り強く行こう!」と自覚して決意することが大切です。
周囲からの影響は、「さんざし」でした。
さんざしは植物の一種で、カードの意味は「バランス、元素霊の王国」で、守護や癒しをもたらす木と言われています。
来年の周囲からの影響は、守り守られたり、癒しや元気付けられるなど良い影響を受けるようです。木の精霊(妖精)という意味もありますので、遊びに誘ってくれたり、いろいろと楽しい出来事が周囲からもたらされるかもしれません。
勉強と遊び、といったように、うまくバランスをとりながら周囲との関係を築いていくことが出来るといった意味かもしれませんね。
希望と恐れのカードは、「水」でした。
「水」の意味は、「感情、直感、復活」です。
水が波打ったり、または静かに静まり返ったりと、感情の起伏が激しくなってしまうかもしれない、「過去」に出ていたようにネガティブな感情にまた押し流されてしまうかもしれない、といった「恐れ」を感じているようです。
けれど、「過去」はそうだったかもしれませんが、「現在」そして「近い未来」のカードを見てみますと、それが杞憂であることが分かります。
周囲からの影響も楽しげな雰囲気が伝わってきますし、忍耐力もありますので、過去のようにネガティブな感情に引きずられることはないでしょう。
自分の感情に振り回されることを恐れず、「楽しいこと」に焦点を合わせていくようにすれば、この「恐れ」は自然と消えていくでしょう。
そして結論のカードは、「ドリームガイド」でした。
意味は「教師、守護者」です。
質問は「来年について」ですから、「来年一年間は、長男をきちんと導いてくれる教師、あるいは教師的存在の人に守られ、きちんと導かれていく一年になるでしょう」という結果になります。
課題が「学校」ですから、「あなたを導いて、守ってくれる人はいますよ。安心してしっかりと学びなさい」というメッセージでもあります。
何事も諦めず忍耐強く取り組み、さらに周囲から楽しい影響を受けつつしっかりと自分のやるべきことをやっていく事で、良い方向へ導かれていける年になりそうです。
こんな感じになります。
ぜひケルト十字法にもチャレンジしてみて下さいね♪
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