「過去」「現在」「未来」というカードの読み方は、ヘキサグラムやケルト十字法など枚数の多いスプレッドの中にも出てきますし、スプレッドの基本中の基本です。
この「過去」「現在」「未来」のカードの読み方を解説しますね。
スプレッドの内容
このスプレッドで読むのは、「時間の流れ」です。
1枚ずつ説明していきますね。
過去のカードの読み方
まず「過去」のカードですが、質問したことに対して、どのような「過去」があったのか、というメッセージを引き出していきます。
たとえば「恋愛」に関する質問だった場合、過去の恋愛はどうだったのか、恋愛で傷ついた経験があったとか、恋愛なんて縁がなく仕事ばかりしていたとか、子ども過ぎて失敗ばかりしていた、といったことを読んでいきます。
相手がいる恋愛の場合なら、過去の相手との関係や気持ちなどを読みます。
現在のカードの読み方
次に「現在」のカードは、質問したことに対して「現在」はどのような状況なのか、どんな気持ちを持っているのか、というメッセージを引き出していきます。
先ほどと同じように、「恋愛」に関する質問で相手がいる場合は、「今現在の相手との関係」「相手に対する今の気持ちや思い」、相手がいない場合なら「今現在の質問者の状況、恋愛に対する気持ち」などを読んでいきます。
恋愛したい!と思っていても、今現在は仕事や他のことが忙しすぎて恋愛出来るような環境ではないとか、周りと十分にコミュニケーションが取れているようだ、なんてことが分かります。
近い未来のカードの読み方
そして「近い未来」は、質問したことに対して「近い未来」はどうなるのか、どのような気持ちを持つようになるのか、といったメッセージを引き出していきます。
「恋愛」に関する質問をした場合は、相手がいる場合なら「近い未来相手とどのような関係になっているのか」とか、相手がいない場合なら、「近い未来、恋人は出来るのか」「何かしら恋愛に関して変化はあるのか、ないのか」といった読み方をします。
※「タロットで占えること」の記事の中でもお話しましたが、タロットは基本的に1年先程度までしか視ることが出来ません。
ですのでスプレッド内に出てくる「近い未来」とは、だいたい3ヶ月~半年、遠くても1年程度先のことになります。
このように、「過去」「現在」「未来」を読む時は、単純に「過去はこうでしたね」「今はこのような状況ですね」「未来はこうなる可能性が高そうです」といったように、それぞれの時間の流れに沿ってメッセージを読んでいきます。
けれど初心者さんは、それぞれの時間の流れだけでなく「アドバイスメッセージ」まで引き出そうとしている方が結構いらっしゃいます。
たとえば「近い未来」の位置に「ワンド10」の逆位置が出た場合。
ワンド10の主な意味は「重荷」でその逆位置ですから「重荷を手放す、放り出す」といった意味になりますから、
「近い未来、あなたが抱えていた重荷や問題などを手放したり、”もう嫌だ!”と放棄する可能性が高そうです」
と読むのが正解です。
けれど初心者さんはこれを、
「近い未来は、問題や重荷を感じることがあればどんどん手放していきましょう」
といったように読む方がいらっしゃいます。
このカードが「未来に関するアドバイスメッセージ」という役割のカードならば、その読み方で正解です。
けれど「近い未来」のカードの読み方は、あくまで「近い未来はこうなる可能性が高そうです」「近い未来、こんな気持ちになりそうです」といった「未来予測」をするだけで、アドバイスメッセージではありません。
ですので、先ほどのような「どんどん手放していきましょう」といったアドバイス的なメッセージを読むのは間違いということになります。
この3枚のカードから読み取るのは、あくまで「質問に対する過去・現在・未来の時間の流れ」であることを覚えておきましょう。
サンプルリーディング
【質問】
1ケ月前からタロットを学び始めました。タロット占いが出来るようになるでしょうか。
このような質問をして「過去・現在・近い未来」を読む場合は、
「タロットの勉強をはじめた過去」
「タロットの勉強をしている現在の様子」
「タロットの勉強を続けた場合の近い未来予測、もしくはタロットの勉強を続けていられるのか、辞めてしまっているのかという未来予測」
をそれぞれリーディングしていきます。
出たカード
「過去」大アルカナカードの戦車
「現在」大アルカナカードの恋人
「近い未来」カップ10
・過去
「戦車」のカードの主な意味は「前進するエネルギー、積極性、エネルギッシュさ、コントロール」などです。
質問の内容が「1ヵ月前からタロットの勉強をした」という質問でしたから、自分の意思に従ってエネルギッシュにタロットの勉強をはじめた、自分のエゴや欲望などをしっかりコントロールして勉強を続けていた、といった過去の状況が見えてきますね。
大アルカナカードですから、「タロットを勉強したい!」という気持ちはとても大きかったり強い意思を持って勉強をはじめた、ということも分かります。
・現在
「恋人」のカードの主な意味は「正しい選択、パートナー、楽しい恋愛」などです。
今現在、タロットの勉強をしている質問者の状況は、まるで恋人との時間を楽しむかのように楽しい気持ちにあふれている、と読むことが出来ます。
また、タロットカードと少しずつ意思疎通が出来るようになってきたとか、タロットの先生がいる場合ならば、その先生との相性はバッチリで楽しくタロットを学ぶことが出来ている、といった読み方も出来ます。
または、「恋人」のカードには「正しい選択」という意味がありますので、「タロットを学び始めたことは間違いじゃなかった!」「正しい選択だった!」と強く思っていたり、自分の選択してきたこと(タロットを学び始めたこと)に対して自信を持っている、とも読めます。
どちらにしても、とても良い状況、良い心境でタロットを学んでいることが分かりますね。
このカードも大アルカナカードですから、その気持ちや意志はとても強い、ということが分かります。
・近い未来
「カップ10」のカードの主な意味は、「精神的に満たされる、アットホーム、協調性」などです。
今のままタロットを学び続けた場合、とても心が満たされ、タロットカードと心を通わせることが出来たり、自分自身に納得してタロットを扱うことが出来る未来になりそうです、といったメッセージを読むことが出来ます。
ただし、出たカードのスートは「カップ」で、「心、精神、感情」などを意味します。
これらが満たされるだけですので、「自分的には十分タロットが出来るようになって満足できた」といった「自己満足」という読み方も出来ます。
いきなりプロレベルにタロットを扱えるようになるとか、占い師としてガンガン占ってお金を稼ぐというよりも、「タロットが出来るようになって心が満たされる」「自分的にはとても満足できる結果が出せる」「自信を持てるようになる」といった未来になりますよ、という読み方になります。
このように、それぞれのカードから「過去」「現在」「未来」の時間の流れを読んでいきます。
ぜひチャレンジしてみて下さいね♪
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