スリーカードリーディングをやってみよう!(2)

→前回の記事はこちらからどうぞ。

それでは、実際に出たカードを参考にしながら、3枚のカードをリーディングしてみましょう。

例題

【相談内容】
片思いをしています。
相手は会社の先輩で、とても仕事が出来る人です。
この恋を実らせるにはどうすれば良いですか?
また、今のままで先輩に近づくことは出来ますか?

【出たカード】

現在:ワンド5の逆位置
原因・アドバイス:ソードエースの正位置
結果:月の正位置

このようなカードが出ました。

今回は、1枚目の「現在」のカードを説明していきます。

「現在」のカードの読み方

「現在」のカードの読み方ですが、

・質問に対する、現在の状況、環境
・質問に対する、現在の気持ち

このような内容を読んでいきます。

今回の質問ならば、

・片思いをしている相談者の気持ち、状況
・片思いをしている相談者と先輩の現在の関係
・片思いの先輩や相談者自身の環境、状況

このような内容でリーディングしていきます。
どれが正解ということはなく、どのようなことに対する「現在」なのかは、相談内容や出たカードで判断していきます。
「あ、これは相談者の今の気持ちだな」「これは現在の先輩の状況だな」など、直感・インスピレーションに従ってリーディングしていきましょう。

今回出たカードは、ワンド5の逆位置です。

ワンド5の「正位置」は、「争い、喧嘩、勝負、試合、健全な争い」といった意味があり、争いや競争心はあるものの、それはスポーツや正々堂々とした戦い、勝負が終わった後まで引きずらない後腐れのない争い、といったイメージです。
けれど今回は「逆位置」ですので、その意味はがらりと変わり、
「泥沼化、混乱、収拾がつかない、ライバル争い、葛藤」
といった意味・解釈になります。
ドロドロとした争いですね。

このカードが「現在」の位置に出ているということは、現在の相談者の状況や気持ち、または片思いしている先輩の状況や環境が「ドロドロとした争いがある」「ライバルがいる」「葛藤がある」「混乱している」ということになります。

勘の良い方ならばもうお分かりですね。

片思いの先輩がいて、現在の位置に「ワンド5逆位置」が出ているということは、

・片思いの先輩を想っている人が多く、ライバルが多い

とリーディングすることが出来ます。

他にも、

・相談者は、先輩に対してアプローチしようかどうか激しく葛藤している

といった読み方も出来ますが、「ライバルが多い」と読むのが一番自然でしっくり来ると思います。
もちろん、「葛藤している」と読んでも良いのですが、リーディングのコツは「素直に、自然にリーディングすること」です。
色々と考えすぎて深読みし過ぎるのではなく、パッと見てパッと浮かんできたこと、一番素直に読める読み方をするように心掛けてみて下さい。

相談内容を読んでも、「仕事が出来る先輩」と書かれています。
つまり「デキる男」ということですから、相談者以外にも狙っている人が多そうなのは何となく予想出来ます。
そのような点からも、「ライバルが多い」と読むのが一番自然で無理のないリーディングだと思います。

このカードを見るだけでも、この恋の前途は多難、なかなか上手く行かないといったことが分かりますよね。

現在のカードを読む時の注意点

「現在」のカードは、あくまで、

・質問に対する、現在の状況、環境
・質問に対する、現在の気持ち

をリーディングしていきます。

けれど時々、この「現在」のカードを見て、

「現在は〇〇した方が良いようですね」

と、アドバイスメッセージをリーディングしてしまう人がいます。
これは大きな間違いです。

「現在」のカードはあくまで「今のあなたの状況、環境、気持ちはこのような感じです」と伝えているだけで、「今はこうした方が良いですよ」「現在は〇〇しなさい」とは言っていません。

アドバイスメッセージは、2枚目の「原因・アドバイス」のカードからリーディングしていきます。
なのに、「現在」のカードからもアドバイスメッセージをリーディングしてしまうと、メッセージがごっちゃになってしまい、正しいリーディングが出来なくなってしまいます。
それぞれのカードの役割をよく理解しながら、しっかりとリーディングしていきましょう。

 

次の記事で、「原因、アドバイス」のカードをリーディングしてみましょう。

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