今回は、「私が実際にやっていたタロット練習法」を書いてみようと思います。
タロットを独学ではじめたきっかけ的なこと
私がタロットカードをはじめて購入したのは、高校生の頃です。
けれど、その当時は当然ながらまっっったく出来ず、もちろん学ぶ場所も本もほとんど無かった(あったかもしれないけれど見つけられなかった…)ため、すぐに挫折してしまいました。
その後、月日は流れて36歳の頃、「やっぱりタロットカードを学びたい!」とネットで見つけた通信講座会社のタロット講座を受講したのですが、自分と全く合わず1ヶ月(というかほんの数日)で終了。
カード1枚ずつの説明ばかりで、実際のリーディング法を全く教えてくれず、「カードの意味なんて本を読めば分かるのに、なぜこんなに時間をかけてやるのだろう?」と疑問しかありませんでした。
ということで、独学でタロットを勉強することに決めました。
タロットカードを学びたかった理由ですが、「タロットカードをやってみたかったから」という理由しかありません(^^;)
その当時はプロの占い師になろうとか、開業しようとか、「タロットで皆を幸せにしたい!」なんて大それた夢は全く無く、とにかくタロットをやってみたい!使いこなしたい!という気持ちだけではじめました。
タロットの本を読む、調べる、まとめる
独学で学ぼうと決めた後、市販されているタロット本を買い漁ったり、インターネットでタロットの意味を調べたり、図書館に置いてあるタロット本を借りまくりました。
で、ここで第一の挫折……
タロット本によって、タロットカードの意味や解釈が全く違う……
大アルカナカードはほとんど意味が同じだったのですが、それでも細かなところで意味やニュアンスが違っていたり、中には全く違う意味を説明している本もあり、どれが正しくてどれを選べば良いのか分からず、挫折しかけました。
で、結局「どれが正しいのか間違っているのか分からないということは、どの解釈を選んでも良い」「自分が正しいと思う解釈でOK」という答えにたどり着き、沢山の本やネット上の情報を参考にしながら、自分だけの「タロットカードの意味一覧表」を作りました。
あとはひたすら他者リーディング
自分だけのタロット一覧表を作った後、自分で質問を立ててリーディングをする、という練習をしていたのですが、
「これでは練習にならない」
ということにすぐに気づいてやめました。
自分で質問を立てて練習するという方法でも、もちろんタロットの技術は身に着くと思うのですが、いかんせん「自分自身のこと」ですからリーディングしなくても何となく分かっちゃうんですよね。
予測出来てしまうというか。カードを読んでいるつもりで、実は単に「きっとこうなるだろう」と考えていただけだったり……。
あまり練習にならないな、と感じたんです。
で、当時ネット上で仲良くさせていただいていた方から、「Yahoo!知恵袋で占いの練習をしている」と教えてもらい、「これだ!」とすぐに真似させていただきました。
早速Yahoo!アカウントを作って、「タロット占いをして下さい」という質問を探してタロットを引いて答える、ということを繰り返していると、すぐにリクエスト機能で「私も占って下さい」とリクエストをいただけるようになり、そこでかなりの人数をリーディングさせていただきました。
(何度か占いカテゴリのマスターになったこともあります。目立つのが嫌だったので、マスターになるとわざとその後しばらく休んでランクを下げ、マスターにならないようにしてました。)
他にも、当時ブログも書いていたので、それらでもモニター募集をしてひたすら他者リーディングを繰り返しました。
2年間で、のべ1500人以上。
カウントしていない人数も含めると、もっと多いと思います。
途中、体調が悪かった時などお休みしていた期間もありましたが、多い時は一日に10件くらいタロットリーディングし続けました。
リーディング内容を記録する
無料リーディングをしていた時、そのリーディングした内容のほとんどを記録していました。
何月何日にどのような質問でどんなカードが出て、どのようにリーディングしたのか。今もすべて残っています。
リピーターさんも増えたので記録に残しておくと便利でしたし、モチベーションにもつながりますし、何より「書くこと」でカードの意味やリーディングの仕方などを覚えやすくてとても良かったです。
これが、私のタロット練習法です。
「まずはカードの意味を覚えて…」とか「まずは簡単な1枚引きから…」なんてこともすっとばし、最初からヘキサグラムなどスプレッドを使って他者リーディングで練習しました。
ただひたすらカードを引いてリーディングして記録して、を繰り返していたら、いつの間にかタロットが出来るようになっていた、という感じです。
他者リーディングは難しい?そんなことありません
当時私はオラクルカードもモニターを募集してリーディング練習をしていたため、他者リーディングもあまり抵抗なくやってました。
けれど、カードの練習をするのは初めてという方は、突然他者リーディングをやろうと思ってもなかなか勇気が出ないかもしれませんね。
けれど、無料リーディングならばお互いに本名すら分かりません。
また、モニターを募集する際に詳細をきちんと説明したり、丁寧な言葉使いを心掛けることで、それほど大きなトラブルにはつながりません。
私も、1500人以上無料リーディングをしてトラブルになった……というか悪質なクレームを付けられたのは1回だけでした。
そのクレームも、今思えば「勉強になったな」と感じています。
ですので、「他者リーディングなんて無理!」と諦めてしまわず、勇気を出して他者リーディングの練習をはじめてみて下さい。
もちろん、家族やお友達などに協力してもらって練習しても良いと思います。
私は周囲に協力してくれる人がいなかったため、インターネットを駆使して練習していましたが、周囲に「占って欲しい」という人が沢山いるのであればぜひ協力してもらいましょう。
ただし、それはそれで色々とトラブルになる可能性もありますので、「初心者であること」「うまく占えない場合があること」「悪い結果が出る場合もあること」などをしっかりと伝えてからやると良いと思います。
上達のコツ
これはもう何度も書いているのですが、タロットカードを使いこなせるようになりたいのでありば、とにかく数をこなすしかありません。
「タロットが出来ない」
という方のほとんどは、おそらくほんの数回やっただけで諦めてしまっているのではないでしょうか。
最初は、出来なくて当たり前です。
1回2回やった程度では身につかなくて当然です。
ですので、読めなくても、出来なくても、とにかくカードを引いて出たカードの意味を書き出し、質問に沿ってカードを読むということを繰り返してみて下さい。
はじめは難しいスプレッドを避けて、2枚引き、3枚引き程度からやってみましょう。
読めないカードはとりあえず飛ばして、読めるカードだけ読んでみて下さい。
読めないカードも、後で「なぜ読めなかったのか?」を考えたり、読めたカードを参考にしながら、無理やりでもこじつけでも良いので「カードを読むこと」を癖付けて下さい。
タロット本やインターネット上で、タロットリーディングをしている人のやり方を真似するだけでも良いです。
そして、質問の内容、出たカード、カードの意味、リーディング結果などを記録して下さい。
そして、やってはいけないのは「カードの引き直し」「読めないカードをデッキから抜くこと」です。
タロット初心者さんは、読めないカードが出ると引き直してしまったり、読めないカードをデッキから抜いてしまう人が本当に多いです。
けれど、本当にタロットカードを使いこなせるようになりたい、フルデッキでタロットカードをやりたいというのであれば、はじめからフルデッキで、引き直し無しの真剣勝負で練習してみて下さい。
引き直しを自分に許してしまうと、読めないカードが出てくるとすぐに引き直してしまうといった「甘え」が出てきます。
これが癖付いてしまうと、いつまで経っても自信を持ってカードを読むことが出来なくなってしまいます。
そして、いずれフルデッキでやりたいのであれば、とりあえず大アルカナカードだけとかコートカードを抜いてやるとか、そんな段階を踏まずに、はじめからフルデッキで練習した方が一番手っ取り早いです。
また、「今日はタロットのA本、明日はB本を使ってリーディングしよう」といったように、その時によってカードの意味や解釈を変えるのも辞めた方が良いです。
「私はこのタロット本を参考にリーディングする!」と1冊に絞ってリーディングをしたり、もしくは私のようにさまざまな本を見て自分が一番しっくりくる意味や解釈を書き出し、自分だけの「タロットの意味一覧表」を作ってそれを元にリーディングしてみて下さい。
これだけでかなり迷いがなくなり、リーディングがしやすくなります。
誰に遠慮する必要もありません。
初心者だからフルデッキなんて無理、なんて諦める必要もありません。
どんどんカードを引いて、カードを読んで下さい。
数をこなしていけば、カードの意味を無理やり覚えなくても自然と覚えてしまいますし、リーディング力も身に着いていきます。
逆にいえば、数をこなせない人は正直タロット占い師には向いていません。
(これはタロットに限らず、「繰り返し練習する」ということが出来なければ、どのような事柄も上達するのは難しいと思います。)
本当にタロットを使えるようになりたい、タロットリーディングが出来るようになりたいと思うのでしたら、毎日少しずつでも良いのでカードに触れて、カードからメッセージを受け取ってみて下さいね。
少しでも参考になれば幸いです。
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